伝統 伝燈

京都が大切にする考え方。

新しいものにすぐに飛びつかず、
大きくすることも目的にせず、
質をずっとキープし続け、
火を絶やさず、次の代につなげていくこと。
続けること。生き延びること。

伝燈。

日本人がどこかで知っていて、
理解できる生き方なのかもしれない。

新しい風を取り入れることも、
時には、勝負して大きな一歩を踏み出すことも、
進歩、前進には必要だと思う。

けれども、それは、
伝燈という基盤があって初めて活きてくる。

自分の基盤を考えてみたい。
たとえ、それが「信念」というような、
目に見えないものであっても、
基盤としてしっかりと持ちたい。

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今年の漢字「新」

日本語の良いところは、
ひらがなの柔らかさと、
漢字の含む意味深さ、
カタカナでの外来語受容の合わせ技。

中でも、中国から渡ってきた漢字。
たった一文字で、多くの体験を含み、
共有できるのは、誇るべき文化だと思う。

2009年(平成21年)の漢字は、「新」。
私自身、この一文字を当てはめ、
この一年をまとめていこうと思う。
それまでなかった新しい自分、
今年ならではの新しい発見などを書き出してみたい。

このブログを読んでくださる貴方にとって、
今年を表すのに、どんな漢字がしっくりくるだろうか?
そして、来年はどんな漢字が表す世界にしたいだろう?

今年を振り返りながら、
来年のひと文字を考えたいと思う。

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メアリーブレア展

「ディズニーが信じた一人の女性」

そんなコピーと知的な横顔に惹かれた。

偉大な仕事をする男性から信じられた女性。
単純に自分もそうなりたいなぁ…と思った。

人気のこの展覧会。
チケットを買うのに20分待ちで入った。

ディズニー社の人だったと思うが、彼女のことを
「どこに舵を取るかを教えてくれる灯台のような女性」
というように評していた。
女性道というものが仮にあるなら、
まさに正道をいっている人だと思った。

彼女の描いた、
ディズニーアニメーションのコンセプト画の数々。

アニメ作品になる前の、
象徴であり、ビジョンとも言える、
一枚の絵を、彼女はたくさん描いてきた。

メアリーブレアに習い、
私も未来に向うときに、
一枚のイメージを思い描くことを取り入れてみたい。

そこから現実が、
ひとコマひとコマ動いていくように。

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美しい女性

ある教育機関に70年以上携わった女性。

先日、退任なさることになり、
懇談会でスピーチを伺うことができた。

90歳を超えていらっしゃるそのお姿は凛として、
言葉は簡潔で、とても柔らかい口調。
菩薩のようなオーラを放ち、説得力があるお話に、
思わず頭を下げて聴く。

何がスピーチの目的かと言えば、
別れの挨拶なのだが、その実、
その場にいる全員を認めて、愛し、
一体感を高めてくださった。

やさしさに満ちたその女性が、
どんなに丁寧に毎日毎日を
積み上げてこられたかが伝わってきた。
柔らかい中にも適度な緊張感が
一本の筋として通っていた。
私は、質の高い長い年月を
その場でおすそ分けしていただいた思いがした。

思わず涙がこみ上げ、心を込めて拍手をした。
横にいた知人の男性と「素晴らしいですね…。」
と言葉を交わした際、彼の目にも涙が光っていた。

「年を重ねるって素晴らしいことなんですね、
あんなにステキになれるなら…。」
としばらく余韻に浸った。

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表現の受け取り方

新作DVDを見た。
普段は旧作ばかりなので、ちょっとおごった。笑

恋愛や人間関係、価値観などのテーマの作品。
何万という作品がある中で、それを選択して見たのにも、
きっとワケがあるのだろう。

観た後に、自分の「わかるところにだけに」反応している、
と思った。

つまり、

自分が今必要としている言葉だったり、
表現の仕方だったり、価値観だったりを
自分を認める材料として一生懸命探しているみたい…
そんなことを思った。

もっともっとオープンに、
作品を受け取っていきたい。
作者の揺らすゆりかごの中に眠るように。

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新しいアメリカ、新しい世界

オバマさんの就任スピーチは、
煽るような激しさはなかったが、
安心を与える力強いバランスが伝わってきた。
(ほんの一部を聞いただけだけれど…)

「タバコのみ」のいい仕事を
見られるかもしれない、と期待が膨らむ。
(禁煙を今から宣言しているらしいが。)

今までの「陽」が勝ちすぎていた面を省みて、
真剣に「陰」を潤していこうという宣言に聞こえた。
謙虚さ、自制心といった言葉が使われ、
新たな責任の時代を一人一人に呼びかける。

もしも、本当にアメリカ国民が、
あのスピーチのように変わったら、
奇跡が次々に起こるだろう。
華々しくドラマチックではないかもしれない、
けれども、深いところで、
着実にアメリカの、世界の、レベルが変化するだろう。

私事としても受け取ってみる。

自分のエネルギーを使って、
間違った攻撃をするのでなく、
間違った守りをするのでなく、
適材適所に自分の力を発揮するバランス感覚。

全うすべき仕事への責任。
社会の一員としての責任。
理性と情熱の出しどころを誤ってはならない、
という反省。

新しいアメリカに期待しつつ、
私自身の足元も生き方も考えさせられている。

日本政府は?と言いたいところだが、
人の責任を問う前に、私個人の責任、
家族の責任から始まる、ということを肝に銘じている。

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価値基準を提案する日本になる

日本は世界のリーダーになれるだけの
精神性をかつては持っていた、と私は考えている。
そして、これからもその可能性があると信じている。

もともと、謙虚を良しとしたため、
昨日までの自分を完全に消し去り、
新しいものに生まれ変わろうとしたのだ。
新しい文化の輸入により、
本来軸となるべきものまでをも消し去った。

新しい文化から刺激を受け、
独自の文化を豊かに膨らませることは、
決して悪いことではなく、むしろ進歩のために必要だ。
そのとき、そのときのベストを、
尽くしてきたプロセスだったのだろう。

しかし、この国に必要な価値基準を、
再度見直すときがきたのではないだろうか。

一人一人が。

たとえ、社会的地位がなくとも、
何歳だろうが、男性でも、女性でも…。
生きていくための基準を見直すときが。

日本が持つ精神性を根本から掘り起こし、
自分の体内で育て、近くのものと共有し、
強固な下地をつくって、
世界にひとつの価値基準として提案できるくらいの
国になって欲しいと、私は思う。

日本語が持つ独特の強みと、
その言語でなければない感性とで作られた、
文化を世界に発信できたらどんなに素晴らしいことだろう。

その素晴らしさを正当に評価できる人が、
世界にどれくらいいるのだろう?と思いながら。

人類全体の精神が健康に進化しますように...と願う。

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刷り込みモデル

それぞれの家庭にそれぞれの文化がある。

目上の方が部屋に入っていらしたら、
立ち上がって、ご挨拶する。

ご飯はテーブルで一番目上の方が
箸をつけてからいただく。

おはようございます。
いってまいります。
ただいま。
ありがとうございます。(Thank you ! )
ごめんなさい。(失礼しました。申し訳ありませんでした。)
おやすみなさい。
は必ず声を出して言う。

夫婦は穏やかに話し合い、
問題にとっての対処を考え、実行する。

お客様がいらしたら、OOする…××しない…

などなどなど…

細かい所作を含めて、
実家では結構うるさく注意された覚えがある。

子供にとって、
日々繰り返され刷り込まれるのが両親というモデル。

その子が親になったとき、
そして、孫が親になったときに、
こうなって欲しいなぁと思うことを、
今から家の中で実行することだ。

もしも、自分が良いモデルを持たないなら、
そのことを嘆く代わりに、子供たちのために、
自分が初代として、モデルを作ればいい。

まずはどんなモデルを持っているかを、
もう一度見直すことから始めたい。

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なぜ戦争がいけないのか

固いテーマだが、
例えば今後小さな子供に説明を求められたときに、
私はきちんと答えられるだろうか…と考えてみた。

自分が正しいと思う軸を持つ意味でも、
整理してみたいと思う。

人間は生命力、本能を芯に持つ。
それをカバーするように大脳皮質が
理性としてむき出しの本能をしっかりと包み込む。

熱くなりすぎる欲望を、
適度に理性で冷やしながら、
少しずつ人間は進化していく。
欲望だけで生きるのは動物に近いということだ。
反対に、欲望がなければ前進できない。
両方のバランスが大事だ。

人間の命は、社会を進化させるためにある。

進化するためには理性が必須条件だ。

その理性を育てやすい男性が、
その知恵を駆使し身体を動かし進化を担う。
歴史を作っていく。

勿論その横には女性がいなくては、
新しい生命も生まれなければ、
物事は進んでいかない。
男性は女性によって根源的に元気づけられ進むことができる。
女性に幸せを提供することで喜びを実感できる。

お互いの持ち味を最大限に活かしながら、
社会のしくみを成熟させていくのだ。
社会が成熟する中で、進化と文化が生まれていくのだ。

しかし、

戦争は、理性を健康に巡らせる大人の男性と、
理性が育ちつつある若い男性を根こそぎ奪ってしまう。

理性という柱を失った国は、
せっかく進化しつつある社会と、
成熟の域にある文化が放置され、
後輩が育つまでに朽ちていくのを待つしかない。
ゼロから、いやマイナスから、
また構築していかなければならない。

成熟への道が絶たれてしまうのだ。

私たちは、成熟への道を歩かなければならない。
私たちは、文化を継承しなければならない。
私たちは、進化を育てなければならない。
命とはそういう意味を持つ。

歴史と実績と知恵を
次の世代へと継承していけばいくほど、
人間の精神もまた進化していけるだろう。

心身ともに健康な成人男子が
社会にもたらしてくれるものは計り知れない。

その命を使い一生掛けて打ち込める仕事を、
すなわち、ひとりひとりの人間の使命を、
守っていけるのが女性の役割だ。
そもそも歴史が動き出すきっかけや導きは、
ひょっとすると女性の存在なのかもしれない。
女性の役割が担っている責任もまた計り知れない。

お互いが最高に力を発揮できるような
安全な環境を整えなければならない。

そういう観点から、戦争は無駄な行いだ。

…なんちゃって考えている。

難しすぎて、子供には説明できないなぁ。(笑)

結局、

あなたのことがとっても好きだから、
生きて欲しいのよ。
だから、戦争はダメなのよ。

というのが今のところの正解なのかなぁ。

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Maximum Potential

移動中の機上では、
たくさんの番組を楽しめる。

Wingjpg

シャネルのデザイナー、
カール・ラガーフェルドを支える大勢のスタッフの中の
お針子さんたちのドキュメンタリーもそのひとつ。

大きなファッションショーの直前は、
事務局、プレス、そしてお針子さんたちと、
スタッフ総動員で睡眠時間を削っての準備態勢。
アーティストのインスピレーションも研ぎ澄まされ、
一週間前になって、デザインの変更があったり、
新たな作品を作ることが決まったりする。

甘いお菓子をほおばり、
疲れを押し込め作業を続ける彼女たちの会話。
「ええ~!!もう一回やり直しなの!?
あと何日?4日?うそでしょ!!
んもおおおお!!嫌になっちゃう!」
「あなた、カメラ回ってるわよ。」
「いいわよ。ホントのことだもん。」と文句を言う。
目の下のクマが日に日に濃くなりながらも、
きっちりと仕事をこなすベテランのお針子さんたち。

ビルの中だけでなく、外注も出される。
牧場主でもある年配女性は、
美しいふち飾りを脅威的な速さと正確さでこなす。

ミシンを踏むその女性に、インタビュアーが尋ねる。
「睡眠時間はどのくらいなんですか?」
「この一週間は2時間くらいかしら。」
プロの仕事の凄さを垣間見る。
「つらくはないのですか?」インタビュアーがなおも聞く。

「人間の限界なんて思い込み次第よ。」

このショーを最後に引退する47年間シャネルに
仕えたお針子さんが同僚と話す。
退職にあたって、ねぎらいの言葉やバッグなどの
プレゼントを嬉しそうに受け取る。
「会社は私を大切にしてくれた。」
「あなたにはその価値があるわ。」

仕事が終わりショーが成功したとき、
それぞれの表情に真の満足感と誇りが見てとれた。

良い会社、良い上司は、
それぞれの資質を限界まで引き出し、
みんなの資質を統合し、最高の作品に仕上げる。

協働のあるべき姿を見た気がした。そして、
Maximum Potential という言葉が思い浮かんだ。

私は彼らのように、
人間の資質を最大限に引き出す人間になりたい。

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